【佐賀・武雄の偉人】

1839（天保10）年、佐賀藩武雄領の武家に生まれる。15歳の時に藩主である鍋島茂義の命で長崎に赴き、蘭学を学ぶ。さらにこの時、英語伝習所にてアメリカ人教師から英語を学んだ。幕末では薩長同盟の成立などに奔走し、維新の後は明治政府で様々な役職を務めた。

明治4（1871）年、岩倉使節団の特命全権副使を命じられ、約2年をかけてアメリカ、イギリス、フランス、東欧諸国、ロシア等を巡る。岩倉使節団の全権副使はほかに木戸孝允・伊藤博文・大久保利通がいたが、大使の中で岩倉具視とともに全行程をたどったのは尚芳だけであった。尚芳はこの旅を通じて欧米諸国の近代的な政策、文化、諸制度を視察し、帰国後は初代の会計検査院長、元老院議官など国家の要職を歴任。使節団で得た知見を活かして近代日本の基盤整備に多大な貢献をした。

 

 

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