【大分・宇佐の偉人】

1869年（明治2年）、豊前宇佐郡安心院町木裳（現在の大分県宇佐市安心院町木裳）に生まれる。明治から昭和にかけての政治家で、逓信省参政官、鉄道省参事官、政友本党総務、また関東庁長官などを歴任した。

政治家としてだけでなく、食通・美食家としても知られており、1925年（大正14年）に『美味求真』を著した。日本初の食を主題にした随筆とされるこの本は、発売されるや否やたちまちベストセラーとなる。その内容は古今東西の食を紹介し批評したもので、「美味の真」、「人類と食的関係」、「料理の通則」、「各国料理の概観」、「栄養学研究」、「善食類」、「悪食篇」、「魚類篇」の8章からなる。食文化に対する鋭い考察と深い知識に裏打ちされた含蓄が綴られており、のちに続編として『続美味求真』（1937年）、『続々美味求真』（1940年）の2冊が刊行された。

 

 

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