【宮崎・延岡の偉人】

鎖国政策がとられていた江戸時代に、オランダ商船で海外へ渡った人物がいた。その名は、”オランダ貞”こと満石禎三郎。
天保3(1832)年、港町として栄えていた大武(現延岡市大武町)の商家に生まれ、17歳の時に鎖国の禁に背いて密出国を果たす。オランダで学校に通い、航海術や造船、機関技術を習得。さらにヨーロッパをめぐり、見聞を広めた。
オランダにて様々な技術を学んだ禎三郎は、やがて日本に戻り、オランダが江戸幕府に贈呈した軍艦「観光丸」の乗組員となる。その後も大型船の造船に関わるほか、長い船上生活での経験を買われシベリア(ロシア)のニコライエフスクで貿易をするなど活躍。また、海外の地理や風俗調査にも加わった。
戊辰戦争(1868年)の際には、官軍の軍艦「丁卯」の船長を務めた。その後、日本郵船の前身「日本国郵便蒸気船会社」所有の「猶龍丸」(ゆうりょうまる)でも船長を務め、貞三郎は日本の海運を引っ張っていく。
ヨーロッパの近代的な航海術を学び、海外で多くの経験を積んだ貞三郎は、その後も黎明期の日本の海運・貿易に大きな貢献を果たす。まだ見ぬ世界への憧れと情熱で日本を飛び出し、激動の人生を送った生涯であった。

 

 

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