【宮崎・中村町の偉人】

1893（明治26）年、岩切與平、ヒサの９人兄弟の長男として現宮崎市中村町に生まれる。東京帝国大学法学部政治学科に入学した後、3年と決めて住友総本店に入社。自分の意志を通し帰郷すると、1926（大正15）年に、宮崎市街自動車株式会社（宮崎交通の前身）を創立し社長となった。

1931（昭和６）年にバスガイドをつけた定期遊覧バスを開始。岩切は、サボテン公園、こどものくに、堀切峠、えびの高原、都井岬など次々と自然を生かした観光開発を進め、宮崎を新婚旅行のメッカへと育てあげた。昭和47（1972）年の新婚カップルは100万組に達し、そのうちの約４分の１が新婚旅行に宮崎を選んだと言われている。その人数は57万人とも言われ、これは当時の宮崎県全体の人口の半分以上に相当するものだった。

 

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