【熊本・山鹿の偉人】

文化5（1808）年、肥後（現在の熊本県）山鹿郡内田村の光照寺に生まれる。天保元（1830）年、23歳の時に、博多にある万行寺の高名な学僧・七里曇竜（どんりゅう）に師事し、浄土真宗について学んだ。さらにその後、長崎でキリスト教を研究し、当時日本に押し寄せるキリスト教への自衛とする。また明治期になって神道を「国教」と定めて仏教を排斥する「廃仏毀釈（はいぶつきしゃく）」の運動が起こる中で、政府の宗教政策を厳しく批判し、仏教を擁護した。

明治6（1873）年、66才のときに、真宗学階の最高の位である「勧学」職となる。明治17（1884）年、西本願寺第22世大谷光瑞の真宗学指南役、また西本願寺の大学林（現在の龍谷大学）の大学林総理事務取扱に就任する。仏教に限らない幅広い知識を学び、神道や仏教諸宗の学者と論争して真宗学の高揚に励んだ。

 

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