【熊本・山鹿市の偉人】
明治16（1883）年、鹿本郡鹿央村（現在の鹿央町上千田）に生まれる。18歳の時に自由移民としてアメリカに渡り、農園で真面目に働いたのち独立。自身で農園を経営するかたわら、南太平洋鉄道の工夫供給を請け負った。この仕事でも堅実な仕事ぶりを発揮し、花卉種子生産会社から750エーカー（1エーカーは約446平方メートル）もの栽培契約の申込みを受ける。

その後も農作物の冷蔵貨車輸送業、電話会社創設、産業組合の組織化などで活躍。祖国の若者たちのために奨学金の設備資金を援助し、日本青年を毎年数百人アメリカに呼んで農業実習を行った。受講者は、この実習で技術を学べるだけでなく、収入も得ることができた。

日米両国に多大な貢献をした江藤は、昭和30（1955）年、日本政府より勲四等瑞宝章を授与される。また、没後には勲四等旭日章ならびに正五位を追贈された。

 

 

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