【佐賀、熊本の偉人】

本名は鶴田ハルコ。明治45年(1912年)、佐賀県松浦郡呼子町に生まれる。昭和4年(1929年)、18歳でハンセン病を発症し、同9年(1934年)、23歳のとき、熊本の「回春病院」へ入院する。そこで同病を患う歌人志村さえと出会い、信仰と短歌に目覚める。

津田は、ハンセン病に対する当時の病への誤解と社会の偏見から、本名を隠し「津田治子」の名で作歌を行った。

厳しい生活の中でそうした病と闘いながら、「短歌誌を通してだけ健康人と対等な世界を私たちも持つことができる」とし、昭和38年(1963年)に死去するそのときまで、彼女の心の真実をありのままに歌へと著し続けた。

 

 

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