【長崎・長崎市の偉人】

1796(寛政8)年、ドイツのヴュルツブルクの医学者の家に生まれる。大学を卒業してからオランダの陸軍軍医となりジャワに赴任。その後、日本に任官することになる。

1823(文政6)年に長崎へ到着。当時外国人の外出は許可されていなかったが、優れた医者だったシーボルトは長崎の町に出て病人を診察することを特別に許された。長崎に来た翌年、鳴滝塾を開く。ここでは医学上の臨床講義だけでなく様々な分野の学問の講義が行われ、日本各地から医者たちが集まった。

江戸参府に随行して1カ月余り江戸に滞在した後、シーボルト事件が起こる。任期を終え帰国しようとした際の荷物に国外持ち出し禁止のものが含まれていたため、関係があった人びとは処罰され、シーボルトは国外追放(2度と日本に来てはならない)を申し渡された。ヨーロッパに帰ったシーボルトは日本学を広め、30年後、国外追放が解かれてから再び日本に来日した。

 

 

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