【鹿児島市の偉人】
1905(明治38)年、過去の記録から「今後50年以内に東京で大地震が発生する」と予想した地震学者・今村明恒は震災対策を訴えるため、雑誌太陽へ論文を発表する。この論文が新聞で「予言」と大々的に取り上げられたことで、今村の上司である地震学教授・大森房吉は社会の動揺を懸念し、今村と対立。地震学の創始者のひとりである大森との対立で、今村は世間から「ホラ吹きの今村」と中傷されることになる。
しかし、1923(大正12)年9月1日、関東大震災が発生。今村の予想は的中し、彼の評価は一転「地震の神様」となった。
その後、防災教育にも力を入れ、安政南海地震での出来事をもとにした物語「稲むらの火」の教科書収載を強く訴えた。この教科書収載実現に際して、今村は「稲むらの火」の解説と教え方まで記した『「稲むらの火」の教方に就て』を著している。
▼今村 明恒 総務省消防庁紹介ページ
https://www.fdma.go.jp/relocation/e-college/nyumon/nyumon2/cat1/-akitsune-imamura.html
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