【鹿児島・稲荷町の偉人】
鹿児島に生まれ、東京を拠点に二科会で活動した洋画家・東郷青児。戦後、派手なパフォーマンスで二科会の宣伝に尽力した彼は、「二科会のドン」と呼ばれた。彼の描いた夢見るような甘い女性像は「青児美人」と謳われ人気を博し、昭和の美人画家として戦後の一世を風靡した。独特のデフォルメ、柔らかな曲線と色調で描かれた女性像が有名だが、一方で通俗的ともいわれている。本や雑誌、包装紙などに多く使われた他、後期には版画や彫刻も手掛けた。彼の画風は弟子である安食一雄(あじき・かずお)に受け継がれている。
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