【大分・中津市の偉人】

1914年（大正3年）大分県中津市に生まれる。旧制中津中学入学後、本格的に陸上をはじめ、1932年（昭和7年）東洋大学に進学すると、その翌年、東洋大学は箱根駅伝初出場を果たし、池中も選手として出場した。そして、1935年（昭和10年）に開催されたベルリンオリンピックマラソン選手選考会にて、その当時の世界最高記録を更新し、2時間26分44秒というタイムで見事優勝した。

ベルリンオリンピックの優勝候補として期待が寄せられる中、彼の弟が大病を患い、そのために急遽中津へ帰郷し大量の輸血を行った。その後東京へ戻り練習を再開したものの調子が回復せず、オリンピック代表最終選考会を途中棄権、オリンピック出場の夢は叶わなかった。

大学卒業後、1945年（昭和20年）、中津へ帰り母校・中津中学で教鞭を取る傍ら、陸上部にて後進の新の指導にも指導にも励んだ。また、多くの新人を発掘できるマラソン大会の開催を提唱した池中は、別府大分毎日マラソン大会を創設し、1952年（昭和27年）に第1回大会が開催された。現在ではマラソン代表の登竜門とされる本大会は、今日まで世界で活躍する数多くのランナーを輩出し続けている。

 

漫画：ショーコサン

 

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