【福岡の偉人】

埼玉西武ライオンズがまだ福岡で西鉄ライオンズだった頃。西鉄ライオンズオーナー・西亦次郎は、球団としてそこまで悪い成績ではないものの、親会社である西日本鉄道の赤字が続いていることに危機感を抱いていた。そんな時、アメリカのNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)で用いられていたドラフト制度を知る。資金力のある球団ほど自由な選手獲得ができる状況にあった日本プロ野球界にドラフト制度の必要性を感じた西は、制度導入に向けて動き出す。

1964年7月パ・リーグオーナー懇談会にて発表。そこではパ・リーグ全球団からの支持を得た西であったが、資金力のある読売ジャイアンツと阪神タイガースを擁するセ・リーグからの導入反対という大きな壁が立ちふさがる。

全球団の4分の3の賛成を得るため懸命な説得を続けた西はじわじわとセ・リーグ内の賛成球団を増やし、1965年7月見事ドラフト制度導入の正式決定を果たしたのであった。

 

 

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